ゆっかーの馬術講座 03.総合馬術

馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の順に3日間で3種目を行う「馬術のトライアスロン」

ホースインスペクション(馬体検査)があり合格しないと競技続行ができない

前日まで上位の人馬が失権したりなどで順位が一気に入れ替わるスリリングな展開も


03.総合馬術

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総合馬術の花形、クロスカントリーは迫力満点

合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の順に3日間で3種目を行う「馬術のトライアスロン」。3種目それぞれが減点法で採点され、より減点の少ない人馬が上位になります。

初日の馬場馬術では、20×60mの長方形の馬場で常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駆歩(かけあし)の3種類の歩き方を基本に、決められた経路を美しく優雅に歩きます。

2日目のクロスカントリーは総合馬術のメインともいえる種目です。自然の野山に近い地形のコースに竹柵(ちくさく)、生垣(いけがき)、水濠(すいごう)など40を超える障害物が設置されて、約6キロのコースを時速約35kmというスピードで人馬が駆け抜ます。選手はヘルメットとプロテクターを着用して競技に臨むんです。クロスカントリーでも障害物の前で馬が止まったり、逃避したりすると減点。落馬や転倒してしまうと失権となり、そこで競技は終了となってしまいます。

また、クロスカントリーでは規定タイムが決まっていて、それより遅れると減点となります。でも、あまり早く走りすぎるとそれだけ馬に負担を掛けてしまうので、規定タイムギリギリを狙ってゴールするといった戦略も必要となるんですよ。


3日間の長丁場。いかに馬の健康を保つか

いかに馬の健康状態を保つか、ということも総合馬術では重要です。競技1日前と、最終日の障害馬術の前に行われるのが「ホースインスペクション(馬体検査)」

特に、馬の消耗が激しいクロスカントリーを終えて、最終日の競技前に行われるセカンド・ホースインスペクションを通過できるかが大きなポイントです。出場人馬は審判団や獣医さんの目の前を歩いて歩様(歩き方)がおかしくないか、馬体にケガがないかなどをチェックされます。これに合格しないと障害馬術に挑むことができません。馬に薬を与えることや注射することは認められていないので、各種目が終わるやいなや、選手やスタッフがマッサージなどをして懸命に馬のコンディションを整えます。

最終日の障害馬術では、高さ130cmまでの障害物が10~13個設置されたコースに人馬が挑みます。クロスカントリーを走って疲れている馬が最後の力を振り絞って挑戦するので、いかに障害物のバーを落とさずに減点を少なくするかが上位進出へのカギなんです。障害物の前で馬が止まってしまうこと(拒止)や横に逃げてしまうこと(逃避)が2度あると失権してしまうので、前日まで上位の人馬が突然失権して順位が一気に変わるといったスリリングな展開がありえるのも総合馬術の面白さの1つです。

東京2020オリンピックではお台場の海の森クロスカントリーコースが会場です。高層ビル群や東京スカイツリーなどをバックに、障害物を飛び越える迫力満点なシーンが間近で見られるなんて、楽しみですね!

協力:グリーンチャンネル