全日本チャンピオン、おめでとうございます!
ありがとうございます。優勝できてとてもうれしいです。ここに来るまでにサポートしてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
選手権競技は同じ日に2回コースを走行するのですが、小牧選手はただ一人、2回ともノーミスで完璧な内容でしたね。
今回は馬の調子がとっても良くて、僕の馬術人生の中で最高の状態でした。特に第1走行は謙遜しても“完璧”、謙遜しなければ“抜群” でした(笑)。 これ以上ないと思える内容でした。自分でもびっくりするくらいです。
「ここ!」という時にベストパフォーマンスができたのですね。
とても冷静に見えましたが、どんな気持ちで騎乗していましたか?
実はものすごく緊張していました。第1走行はそれほどでもなかったのですが、第2走行はガチガチでした。
えっ、そうだったんですか?
全然そんな風に見えなかったです。
選手権競技にはこれまでにも何回か出場しているのですが、競技になるとなぜか普段はしないような失敗をしてしまって……。
一昨年も第1走行はノーミスで1位通過したのに、第2走行で失権してしまいました。だから第2走行は気持ちを引き締めて臨みました。
昨年までは、「緊張していている?」と聞かれると「いや、別に」と答えていたのですが、結果があんまり良くなかったんです。今年は素直になって「めちゃくちゃ緊張しています」と答えるようにしました。自分の意識付けを変えたことで、少しずつ緊張がほぐれて良い結果につながったのかなと思います。
ガルー(騎乗馬のガルーファンデスケンメルスベルグ)のコンディションも良かったのですね。
初日、2日目と競技が進むごとに、ものすごく良くなっているという感覚がありました。それから、このJRA馬事公苑の馬場が本当に素晴らしかったので、そのおかげという部分もあったと思います。
JRA馬事公苑 メインアリーナ
JRA馬事公苑 メインアリーナ
走っていて、馬場の良さを感じられたということですか?
とても走りやすくて、馬の動きが全然違いました。ガルーは馬場コンディションに敏感なところがあるのですが全然気にすることもなく、障害物の高さも気にならないほどよくジャンプしていました。オリンピックが行われるこの会場で競技ができたのは嬉しかったです。とても良い経験になりました。
小牧選手がノーミスで第2走行を終えた後、最後の出番の鯨岡啓輔選手が走行しました。その時はどんな気持ちだったんですか?
鯨岡選手もノーミスで来て、一騎打ちのジャンプオフ(優勝決定戦)になると思っていたので、馬から下りてジャンプオフのコースを確認していました。でも、最終障害を落下してしまったので、ジャンプオフにはなりませんでした。
彼とは、超仲良しで超友達で超ライバルなので、こうやって一緒に戦えて、勝つことができて良かったです。
次の目標はありますか?

実は、この大会を節目に馬術から少し距離を置こうと思っていたんです。
ずっと障害馬術に取り組んできたのですが、競走馬の育成牧場の経営をしたいと考えるようになって、そちらにシフトしていきたいと思っています。馬術から完全に離れるわけではなくて、少し距離を置くという感じですが、100%以上のエネルギーを注いで全日本選手権に臨めるのは今年で最後かなと思っていたので、ここで優勝できたのは本当にうれしいです。
決意を秘めてこの大会に臨んでいたのですね。
はい。正直に言うと、自分はそんなに負けず嫌いというタイプではないと思っているんですけれども、今回が最後だという強い気持ちで臨むなかで、そういう性格のおかげで、空回りせず、大きくいれ込むこともなくマイペースで大会を迎えられたのも良かったんじゃないかなと思います。
相棒のガルーくんにかけたい言葉はありますか?
ガルー
「よく頑張ったな」ですね。馬術は馬が第一のスポーツで、乗っている人間よりも馬のほうが色々しんどい思いをして走ってくれるので。
彼は本当に頑張って、よく応えてくれました。
シニアの大会での優勝は、これまでの優勝とは違いますか?
これまでジュニアやヤングの選手権や、シニアの少し下のクラスの全日本では勝ったことがあるのですが、選手権競技は全然違います。胸を張って「日本一だ!」と言えるので、大きな自信になります。
ウィニングランのガッツポーズもかっこ良かったです。
ウィニングラン
そう言ってもらえてうれしいです。僕は表現力があまり豊かじゃないので、全力で頑張ってあんな感じです(笑)。父(JRA小牧太騎手)も感情を表現するのが苦手で、調教師の先生から「もっとガッツポーズしろ!」と言われていたらしいんですけれど、その部分は遺伝で受け継ぎましたね(笑)。
一緒にアンバサダーをしている小牧選手の優勝は、
私も本当に嬉しいです。
スペシャルアンバサダーの菅井さんの存在には全然及ばないのですが、アンバサダーライダーとしての務めを果たせて良かったなぁ、と思っています。
小牧選手からそう言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます。
最後になりますが、「乗馬を始めたいな」、「馬に乗ってみようかな」と興味を持ってくださった方々にメッセージをお願いします。
馬術の世界に身を置いていて、乗馬人口が着実に広がっていることを肌で感じています。「馬に乗るにはお金がかかるのでは?」などと考えて一歩踏み込めない方もいらっしゃるかも知れませんが、そんなことはありません。気軽に始めることができるスポーツですので、ぜひ勇気を持ってチャレンジして欲しいと思います。馬は本当にかわいいですよ!
そうですよね! 馬に乗ることは本当に楽しいし、素晴らしい経験ができると思うので、ぜひ多くの方にチャレンジしていただきたいですね。
小牧選手、ありがとうございました。
改めて、優勝おめでとうございます!