スペシャルコンテンツ

スペシャルコンテンツトップ

馬に乗り始めて1年の中学1年生、りこちゃんの馬術ストーリー。
Vol.01 「人馬(じんば)、はじめました!」

はじめて人馬!

はじめて人馬!

こんにちは!馬術ナビゲーターのりかです!
みんなは馬をさわったり、乗ったりしたこと、ある?
馬は純粋で、優しくて、力持ちで、かっこいい動物なの。そんな馬と人が、力を合わせて戦う、歴史のあるスポーツが“馬術”。一緒に風を切って走って、飛んで、ダンスするようにステップをふむの。私はまだまだ上手にはできないけど、心が通う瞬間が確かにあって、レッスンはいつもわくわくするんだ!
「トライしてみたいけど、どこで馬に出会えるの?」「どうやって乗れるようになるの?」「全くの初心者でもできるの?」
そんなギモンを持っているみんなに、馬に乗り始めて1年のお友達、りこちゃんを紹介するね。
馬が好きで好きで好きで、その熱意をお母さんに伝えてレッスンに通い始めたりこちゃん
そこにはどんな景色が広がっていたのかな?

はじめて人馬! 第1回

はじまりは、牧場の引き馬

りこちゃんは、静岡県に住んでいる、私と同い年(!)の中学1年生。今日はりこちゃんのお母さんにも一緒に話を聞くよ。

りこちゃん もう、いつから馬が好きだったのか・・・覚えてないです。

お母さん 3才くらいに引き馬(係が馬の手綱(たづな)を持って歩いてくれるアクティビティ)に乗せてもらったら、本当に楽しそうに笑っていたんです。そこからもう馬ひとすじって感じですね(笑)。絵を描くのも、おもちゃなどを買うのも馬のものばっかりです。

大好きな馬のフィギュアを集めていたら、おじいさんが手作りの厩舎(きゅうしゃ。馬のおうち)を作ってくれたんだって!すごい!かわいい~本格的!(右写真)

幼稚園から何年かは、ずーっと「好き」を温めていたりこちゃん。気持ちが大きく動いたのは小学3年生のあるとき。乗馬スクールの体験で、「自分で手綱(たづな)を持って馬に乗り、指示を出して馬を動かす」ということを経験したんだって。

りこちゃん 先生に「乗ってみる?」と言われて…それが初めて自分で馬をコントロールする機会だったんですけれども、私が指示した通りに馬が動いてくれることが、とっても楽しくて感動しちゃいました。それが忘れられなくて。

りこちゃん しばらくたっても、やっぱり忘れられなくて。そのとき、生まれてはじめて、というくらい強い思いでお母さんに「私、乗馬をやってみたい」ってお願いしました。

お母さん 「えっ!」ととても驚きました。好きなのは知っていたけど、それまでは乗ったりふれ合うのは動物園や牧場の馬で、りこが馬を動かしたことはイベントとそのスクールの2回だけ。そんな本格的に習いたいと思っているとはそのときまで知りませんでした。

たった数回の体験が、りこちゃんの印象に強く残ったんだね。ちょっとひっこみ思案で、学校の教室でもおとなしくしていることが多かったというりこちゃん。お母さんもびっくりだったんだ。

乗馬クラブ・体験

お母さん うちはごくごく普通のサラリーマン家庭で、馬や乗馬に明るい人が親戚にいるわけでもないし、さて困った……と。どうしたらりこが乗馬を始められるのか、最初はまったく分からなかったので。
けれどインターネットで「乗馬」「静岡県」「初心者」といったキーワードで検索すると、想像していたより多くの乗馬クラブがヒットしたんです。
へぇ、意外と近くにあるんだ、って思いました。

ちょっとわかるな~。私も乗馬クラブを探そうと思ったとき、どうやって探したらいいかわからなかったし、気軽に足を踏み入れにくいイメージもあって、なかなか一歩を踏み出すことができなかったな……。

お母さん 調べてみると他の習い事と同じように、案外普通の家庭でもできるようなクラブもあって、思ったより気軽に始められる習いごとなのかな?と思うようになりました。
通いやすさや環境、会費などの条件が私たちにフィットする乗馬クラブを選んで、まずは体験乗馬や初心者向けのレッスンがあるところに行って体験してみよう、と。実際に行ってみると、そのクラブの雰囲気とかも分かってきて、とても参考になりました。

多くの乗馬クラブが見学も歓迎しているし、実際に行ってみるのは大事だよね。そうそう。体験乗馬では、一度も馬に乗ったことのない私でも、乗馬クラブの係の人が馬の乗り方をちゃんと教えてくれながら安全に乗せてくれたから、心配いらなかったよ。

お母さん 乗馬に必要な道具(ヘルメットや靴、手袋、自分の体を守るエアバッグなど)は、ほとんどの乗馬クラブでレンタル品が用意されているから、初めてのときは手ぶらで行っても大丈夫だったので助かりました。

りこちゃん 最初は体験乗馬で乗るだけでも、馬の体温や息づかいが伝わってくるので、動物に乗るのはこんな感じなんだって、とってもドキドキしました。
馬に乗って、高い場所から遠くを見渡すのはとっても気持ちが良いんですよ。首の所をなでなでしてあげると、とっても喜んでくれるから「かわいいな」って。こっちもすごくうれしくなって、楽しいし、心がほっこりする時間を過ごせます。

お母さん 一緒にいくつかの乗馬クラブを見学しにいって、イメージと合う乗馬クラブを、最後はりこが自分で選びました。乗馬クラブで本格的に習い始めてからまだ1年ちょっとなのですが、馬と息を合わせられるようになってきました。

りこちゃん ライセンス3級を取得しました。普通に歩くだけでなく、ちょっと速く馬を歩かせたり、「タカタタンッ」てリズムで馬を走らせるとか。
*全国乗馬倶楽部振興協会(ぜんこくじょうばくらぶしんこうきょうかい)が行っている乗馬技能の認定制度。日本馬術連盟の競技に出場するための騎乗者(きじょうしゃ)資格B級は、ライセンス1級に相当する。

変わったこと

大好きで、大好きで、やっと馬に乗ることができて、それまでと何か変わったのかな?

お母さん 馬に乗るようになってから、りこの性格がとても変わったんです。それまでは人前で話をするようなタイプでもなく、学校でも静かだったようなんですが、馬に乗るようになってからは学校のお友達にも自分から馬のことを伝えられるようになって、「りこちゃん、馬が大好きなんだね」って、周りも認めてくれるようになったみたいで。学校の先生からも「とても明るくなった」と言われたり。イキイキしていますね。
私たちが見ても、日頃の生活からこの子が笑顔で過ごすことが増えた、と感じています。

りこちゃん 「次の土曜日になれば、また馬に会える」と思うと、いつも楽しみでワクワクする気持ちになって、学校の勉強とかもすごく頑張れる。馬に乗れば乗るほど、やれることも増えてきて、いつも新しい目標ができるので、馬に乗ることはとっても楽しいし、やりがいがあります。

うんうん。私たちがきちんと向き合えば向き合うほど、馬はその気持ちにこたえて頑張ってくれるし、楽しさをたっぷり届けてくれながら、乗っている人たちの心もいやしてくれる、そんな存在なんだよね。

全国乗馬倶楽部振興協会

「馬に乗ること」はみんなが大人になっても、それこそおじいさんやおばあさんになっても続けられる、とっても楽しくて最高のアクティビティ。
馬に興味を持ったら、まずは、りこちゃんのお母さんみたいに、近くの乗馬クラブを検索してみてね。
一度も乗ったことがなくても、係の人が安全に配慮しながら、楽しく馬に乗れるように教えてくれるから大丈夫。

下の「全国乗馬倶楽部振興協会(ぜんこくじょうばくらぶしんこうきょうかい)」のリンクからも、全国のクラブが検索できるよ。まずは体験乗馬を楽しんでね★

右の「全国乗馬倶楽部振興協会(ぜんこくじょうばくらぶしんこうきょうかい)」のリンクからも、全国のクラブが検索できるよ。まずは体験乗馬を楽しんでね★

次回は、りこちゃんに馬と仲良くなる方法やコミュニケーションの取り方、馬具やお手入れなどを紹介してもらうよ♪お楽しみに🐎

取材・撮影協力 
平沢ライディングガーデン

スペシャルコンテンツトップ