佐々紫苑選手 vol.1

馬術アンバサダーライダーインタビュー第一弾。今回は、競技と学業で素晴らしい成績を残している文武両道の佐々紫苑選手に、総合馬術を始めたきっかけとその魅力についておききしました。

佐々 紫苑 (さっさ しおん)【総合馬術】

1995年12月19日生まれ。早稲田大学所属。ロンドンオリンピック日本代表の佐藤賢希、仁川アジア大会日本代表の佐藤泰、二人の父・佐藤正道という3人の師のもとで馬術を学ぶ。現在は早稲田大学に在学中。週の前半は東京で大学に通い、後半は長野で馬術のトレーニングに打ち込むという多忙な毎日を送る。2015年、2016年には総合馬術ヤングライダー選手権で2連覇を達成。さらに大学では3年連続で年間優秀学業成績個人賞を受賞するなど、文武両道を地でいく選手である。

(主要成績)

2012年 全日本総合馬術ジュニアライダー選手権 優勝
2015年 全日本総合馬術ヤングライダー選手権 優勝
2016年 全日本総合馬術ヤングライダー選手権 優勝

佐々選手のプロフィールはこちら

総合馬術の魅力は何と言ってもクロスカントリー!

 
佐々選手は文武両道とお聞きしていますが、まずは“武”の話からおうかがいします。
佐々
よろしくお願いします。
 
総合馬術は、馬術競技の中でも、かなりワイルドな競技ですが、この競技を始めたきっかけは何だったのですか?
佐々
総合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の3種目を行うもので、どれも楽しいのですが、中でもクロスカントリーにその魅力がつまっていると思います。林の中や草地をかなりのスピードで障害物を飛越しながら走るので、迫力がありますし、爽快感もあります。競技人口はそれほど多くないのですが、とても面白い種目です。私が小さい頃からお世話になっている明松寺馬事公苑は、佐藤賢希(けんき)さん、泰(たえ)さん、そしてお二人のお父様の和尚さんと、皆さん総合馬術の選手なので、私も自然に始め、すっかりはまってしまいました。
 
馬術競技は男性と女性が同じステージで競うユニークなスポーツですが、さすがに総合馬術は、女性選手は少ないのでは?
佐々
うーん、そうですね。これまでオリンピックに出場した日本の選手を見ると、障害馬術と馬場馬術には女性がいらっしゃいますが、総合馬術にはまだ日本からは女性選手は出場していませんね。でも、海外では、オリンピックや世界選手権で活躍している女性選手がたくさんいます。泰さんも、総合馬術の全日本選手権を女性で初めて勝っていますし、アジア大会の代表にもなりました。身近にそんなすごい先輩がいるので、とても刺激になります。泰さんは私の憧れであり、目標の選手です。

馬の言葉に耳を傾け、3日間を走り切る

 
佐々選手にとって、総合馬術を始めることは、ごく自然なことだったのですね。しかし、クロスカントリーを走るのは怖くありませんか?
佐々
もちろん怖いです。クロスカントリーを走っていて、怖くなかったことはありません。クロスカントリーコースに設置される障害物は、丸太だったり竹柵だったりと、とてもごつくて、馬が肢を当てたり、うまく飛越できなかった時には、馬と一緒に転倒する危険もあります。でも、私が怖がってしまうと、馬も一緒に怖くなってしまうので、お互い励まし合いながら走っています。ノーミスでゴールを切った時の爽快感が恐怖よりも勝るので、毎回頑張って挑んでいるのだと思います。走りながら、馬に「がんばれ!」とか「行くよっ!」と声をかけ続けています(笑)。
 
3日間かけて3種目を行うということは、選手も馬も体力、持久力が必要ですね。
佐々
はい。特にクロスカントリーを走った夜は、チーム総出で一晩中、馬のケアをします。翌朝、ホースインスペクションという、馬体の検査があるんです。獣医さんや審判員が、馬に疲れが溜まっていないか、怪我をしていないかチェックします。これは馬のウェルフェアを守るための大切なもので、馬の状態が良くなければ、障害馬術競技への出場が認められません。場合によっては、馬に無理をさせないために、自らホースインスペクションを辞退することもあります。ですから、インスペクションも含めて4種目で総合馬術だ、とも言われます。危険の伴うハードな競技だからこそ、私が競技に取り組むうえで一番大切にしていることは、馬と一緒に、無事に3日間を終えること。馬の言葉に耳を傾けながら、力を合わせて走り切ることです。

次回は、佐々選手に、学業との両立や愛馬について、またアンバサダーライダーとしての意気込みを語っていただきます!

Photo by UNITED PHOTO PRESS, Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT, c3.photography, Japan Equestrian Federation, Yusuke Nakanishi
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