小牧 加矢太選手 vol.1

馬術アンバサダーライダーインタビュー第二弾は小牧加矢太選手です。今回は、馬術を始めたきっかけと、最初にコンビを組んだ馬の話をうかがいました。

小牧 加矢太 (こまき かやた)【障害馬術】

1996年12月24日生まれ。北総乗馬クラブ所属。JRA騎手の小牧太を父に持ち、自らも騎手を目指して乗馬を始める。身長が伸び、減量が難しくなったことから騎手の道は断念して馬術競技に転向、経験を積んで着実にステップアップしている。
高校2年生だった2013年には全日本障害馬術ジュニアライダー選手権で優勝。2016年には全日本障害馬術ヤングライダー選手権で優勝を手にしている。

(主要成績)

2013年 全日本障害馬術ジュニアライダー選手権 優勝
2014年 国民体育大会 少年標準障害飛越競技・少年二段階障害飛越競技 優勝
2016年 全日本障害馬術ヤングライダー選手権 優勝
全日本障害馬術大会 大障害B決勝 優勝

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ジョッキーを目指した少年時代

 
小牧選手はお父様がジョッキー(JRA所属 小牧太騎手)ですね。馬は小さい頃から身近な存在だったのですか?
小牧
父は以前、兵庫県の園田競馬場の騎手でした。僕は競馬場の中に住んでいたのですが、そのことはあまり覚えていないんです……。競走馬の中には気性の荒い馬もいるので、両親から「馬は危ない生き物だから、触ってはいけない」と言われていたので、近寄ったことがありませんでした。だから、興味もなかったし、憧れもなかったです。
 
そうなんですか。では、何がきっかけで?
小牧
いわゆる物心がついてから、父のレースを見に行きました。たまたまその馬の引退レースで、そこで1着になったんです。その馬や馬主さんにとって特別なレースで結果を出した父の姿を見て、初めて「すごいな」と思いました。それがきっかけで競馬や騎手という職業に興味を持ち始めました。
 
お父様、嬉しかったんじゃないですか。
小牧
小学生や中学生の頃は、父と話をすることもあまりなくて、「ビール取って」、「はい」くらいだったんです。競馬に興味を持つまでは、サッカーに打ち込んでいたので、共通の話題もなくて……。初めて父のレースを見て、「かっこいいな」とちょっと憧れを抱きました。本当に馬に興味を持ったというよりは、父と話すワードを作ってみてもいいんじゃないかと思った、それがスタートです。
 
ジョッキーになろうと思って馬に乗り始めた?
小牧
そうです。乗馬クラブに通って練習していました。中学卒業の年に、競馬学校を受験したのですが不合格でした。もう一度挑戦しようと思っていたのですが、身長が伸びたこともあって、これは無理だなと。でも、馬は続けたかったので、本格的に馬術に取り組むようになりました。
 
お父様との話題は、やはり馬ですか?
小牧
それが、馬の話はほとんどしないんです(笑)。僕が20歳になったので、一緒に飲んで、「最近どう?」くらいです。でも、応援してくれています。
 
小牧家は馬一家なのですか?
小牧
いや、そんなことはないです。馬に乗るのは、父と僕だけです。前に家族で旅行に行った時に、浜辺で外乗をしたことがあるんです。姉は全然馬に乗ったことがないのに、笑いながら駈歩で走り去っていきました(笑)。あれを見た時、血統だなと思いました。

2014年 長崎国体 オレニツイテコイとのコンビで2勝

オレニツイテコイとのコンビで大暴れ

 
加矢太さんが馬術競技で活躍し始めた時に乗っていた馬の名前が、オレニツイテコイ。
小牧
インパクトのある名前ですよね。元競走馬で、競走馬名のままなんです。乗用馬になった最初の頃から乗せてもらっていました。最初は走ること以外は何も知らないような状態で、試合で危ない走行をしたこともありました。でも、あの馬は天才的な部分があって、特に何をしたとか、何かを変えたということはなかったのですが、いつの間にか馬が良くなっていました。わりと簡単にポンポンポンとステップアップしたという感じでした。
 
一緒に競技に出ていた選手から、小牧選手とオレニツイテコイが同じ競技にいると勝てる気がしなかったと聞きました。すごく速かったし、障害物を落とさなかったって。
小牧
よくそう言われるんですけど、自分ではそれほど速く走っていたという感覚はなかったんです。馬がとにかく積極的に前へ前へと行ってくれました。
 
この馬とのコンビでは、国体少年競技や、10歳から16歳の選手が対象のジュニアライダー選手権で優勝していますが、当時は勝ちまくっていたのでしょうか?
小牧
そんなことないんです。大きい大会ではいい感じでしたけど、いつも1位というわけではなかったです。当時のクラブの方針が、無理に勝負をしないというもので。すべて馬のコンディション次第で、行けるときだけ行け、という感じだったので。普段から勝つ練習をしておきたい気持ちはありましたけど、あの馬だからいざという時に勝負をかけて、結果を出せていたという部分はありました。

次回は、これまでに出会ったパートナーの性格やユニークな名前について、またアンバサダーライダーとしての意気込みを語っていただきます。

Photo by UNITED PHOTO PRESS, Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT, Japan Equestrian Federation, Yusuke Nakanishi
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